《打てる選手になれるおすすめ練習3選》
頑張って練習しているのに中々結果が出ない、憧れのプロ野球選手などの真似をしてイメージは良いのに理想と全く違っていて面白くない。
こんな悩みを抱えている選手が多いのではないでしょうか。
私も現役時代、イメージは出来ているのに全く結果が出ず「とにかく練習あるのみ!」とバットを振りまくって怪我をした暗い過去を持っている選手の一人です。
そこで今回は私が極度のスランプから脱出した(打てるようになった)練習3選を公開します。
動画撮影をする
もしやっていない選手がいたら必ずやって下さい。チーム練習の時は難しいかもしれませんが個人練習ではできるはず。それだけ動画撮影は重要です。
仮にあなたが憧れの選手の真似をして良いイメージを作っていたとしても答え合わせが出来なければ全く意味がありません。そして9割以上の選手がイメージと身体の動きがリンクしていないと思うからです。動画を観て自分のスイングをイメージとリンクさせていく作業を行うべきです。
中学生以上になると既に何年もバットを振ってきているし、自分なりのスイングが何となく出来てしまっている為、例えば「もう少し下からカチあげてみて」と言ってもほぼ全員が肉眼で分かるほど変化しません。
それくらいイメージと動きはリンクしないものなのです。
ただし、いくら動画でチェックしてもそのスイング自体が打てるスイングでなければ意味がありません。僕が思う打てるスイングは一貫しています。
↓そのスイングが気になる方はチェックしてみて下さい↓
https://blog.hatena.ne.jp/doorswing/doorswing.hatenablog.com/edit?entry=26006613502253824
ツイッターでも動画を公開していますが、社会人硬式野球チームに所属する選手を指導した際に本人のイメージと実際の動きがいかにかけ離れているかが理解できると思います。
毎日最低でも300回スイングする
冒頭で僕は「練習あるのみ」の精神で怪我をしたと書きました。
矛盾していると思われますよね?
確かに矛盾しています。僕は怪我をしたわけですから。では何故最低300回スイングをするのかを説明します。
説明の前に・・・
僕が学生時代にした大けがは腰椎椎間板ヘルニアです。大学2年生の時に手術もしています。その怪我がどの練習と因果関係があるのかは不明ですが、おそらく先天的に怪我をしやすい体質だった上に無理が重なったと理解しています。
痛いけど無理矢理練習していたからです。
そこで僕が色々勉強してきた結果、やはり人一倍の反復練習は必要だと感じています。ただし、出力を弱めるということを強くおすすめします。
目一杯の力でスイングすることも必要かもしれませんが、怪我のリスクから逃れることはできません。だから4割くらいのスイングでいいから良い軌道のスイングを身体にしみ込ませるのです。これには反復しかありません。300回振っても疲れないスイングを繰り返せばいいのです。スイングの出力を強める練習と分けて考えればいい。
僕はヘルニアの手術後1年弱で復帰しベストナインを獲得できましたが、徹底的に反復練習ができたのはこの練習法を実践したからです。
手術前にできていたスイングはできなくなりましたが、効率よくボールに力を加えるスイングを目指し練習した結果です。
全力で振る練習でなければ意味がないとは限らないことを証明できています。
↓軌道の良いスイングの記事についてはこちら↓
https://blog.hatena.ne.jp/doorswing/doorswing.hatenablog.com/edit?entry=26006613499646925
指導してくれる人を見つける
これは練習法とは言えないですが・・・
これだけネット環境が揃ってきた昨今、情報はいつでも仕入れられます。
「情報弱者はいつまでも貧乏」という言葉があるくらいです。
チーム指導者がいる中で難しい面があるかもしれませんが、とにかく探して下さい。そして見つかった時にはその人に思い切って連絡してみることです。
アクションを起こしてみないと何も始まりません。
僕は怪我から復帰後、チームのトレーナーに治療をしてもらう一方で監督には内緒でその人と1からバッティングを作り直しました。
それは身体のことを一番分かってくれたことと、単純にその人のバッティング理論に感銘を受けたからです。
野球の実績は全くない方だったのですが、教え方も分かりやすく押し付けない感じも自分に合っていました。
そして僕は現役を退いて10年以上経ってからネットで見て感銘を受けた2名の方に会いに行きました。
2名とも快く会ってくれ、何故あの時打てなかったのか、そして打てるようになったのか、自分の中でカチッと音が鳴るような感じで腑に落ちたのです。
僕が現役時代だった20年前とは全く時代を取り巻く環境が違います。行動した人が勝つのだと思います。情報すら得ようとしない人は土俵にすら上がれません!
打つ為にはメンタルと前足のブロックを解き放とう
ちょっと長いタイトルでしたね。
今日は技術的なこととメンタルのことをひとつづつ書こうと思います。
ではメンタルなことから。
皆さんはバッティングに対して根本的にどのような想いを持っていますか?
右打者なら右方向へ打つのが良いバッティング、投手の足元へ強いゴロを打つ、フライは絶対上げない、などなど。ほとんどの選手がこんな感じで刷り込まれてるのではないでしょうか。
捨てましょう!
もっと自由にもっと大胆にもっと打球を遠くに飛ばす練習をしてください!絶対に技術が身に付けば今より打てるようになりますから。
遠くに飛ばせる技術があるならいつでも逆方向に飛ばせるし強いゴロだって打てます。
間違いありません!
その刷り込まれたらことを思いっきり解放して下さい!
今からとにかく遠くに飛ばすことを1番に考えるようにして下さい!
次にひとつ技術的なことを。
皆さん、もう刷り込まれてきた優等生的なバッティング思考から解放されましたか?
アウトになっても怒られないから逆方向へ打っておこうとかゴロを打っておこうなんて貧乏人メンタルではダメですよ!
解放できた暁には投手寄りの足を思いっきり開いてステップしてください!
いきなりぶっ込んだみたいですが騙されたと思ってやってみてください。
めちゃくちゃ回転できますから。
つま先を開くなんて邪道と思われるかもしれませんが、無理矢理閉じているから回転できずヘッドがすぐ出てきてドアスイングになる要因になるんです。
つま先を投手に向けるくらい大袈裟に!
まずはティーからでもいいので是非取り組んでみて下さい!
では
打つ人の共通点
僕は元々中途半端に打つ選手でしたが、高校3年生の時に教育実習で帰ってきた先輩に魔のアドバイスを受け極度のドアスイング病に陥りました。
その後地方の大学に入学するのですが様々なチームと試合をしていく中でよく打つ人の共通点は何なのかをずっと考えてきました。
今日はその共通点を挙げていきたいと思います。
打つ人の共通点
スイングが理にかなっている
これは僕の理想のスイングであるということです。過去の記事を読んで頂けると僕の理想のスイングがどういったスイングが理解してもらえると思います。決して上から叩きつけるスイングではなく豪快に見えるけどコンパクトなスイングです。
言うことを聞かない
指導者に何を言われても返事は気持ちよくしますが深く話を聞いて再現しようとしてません。何故かというと既に打てるからです。打てるスイングをどこかで身に付けているか本能的に打てるスイングが理解できているのだと思います。だから基本的に人の言うことは聞きません。
聞かないというと語弊がありますね。
納得しないと聞かない、試してみて合わなかったら躊躇なく捨てる。
この思考が大切だと思います。
繰り返し練習している
当たり前のことですが、「打てる人になる」ことに異常に執着しています。
本人は努力と思っていません。好きなことを好きなだけやっているだけなのでそういった思考ではない人が見ると異常に見えるだけです。
力いっぱい振ることだけが練習ではありません。5割くらいの力でアウトプットし続ける練習もよくやっています。打てる軌道・動きをインプットする為に5割の力でアウトプットし続けているのです。
常に勉強している
僕が指導してきた中で一番の出世頭の某社会人野球の選手がいるのですがウチに泊まった時、酔っ払って横になっても寝るまでyoutubeで動画を観ていました。
とにかくどんな動きをすれば打てるようになるのかを突き詰めている為、まず打っている人の動きを盗んでいる選手も多いと思います。
打てる球しか待っていない
以前、記事にもしましたが以外と知られていないことです。
とにかく自分が打てるボールしか待ってません。逆に言うと打てるボールが来たらとにかく打ちにいっています。
打席の中であれこれ考えていないのです。拍子抜けするくらいに。
もちろんケースなどによって配球を考えたりすることは当たり前ですがそれ以外のことは深く考えていない人が多いと思います。
まとめ
打てる人の共通点を書きましたが、簡単にまとめるなら
①正しいスイングを身に付ける又は継続する為に
②圧倒的な練習量を
③常に考えながら練習し
④試合では何も考えていない。(配球などは別)
ということだと思います。
結構単純なんですよね。ちょっとぶっ飛んだ奴が適当に打っているような感じ。こんな人が周りにいるのではないでしょうか?
では
フォローは片手でしよう
またまた不謹慎なスイングをご紹介します。
これも誤解のないように言っておきますが絶対に離さないといけないというわけではありません。両手でしっかり手首を返して振れという誰が決めたのか知らない常識を疑いましょうということと、その常識の通り練習すれば捏ねるスイングになってしまいドアスイングを誘発するということを書いていきます。
両手フォローは危険かも
本当に両手で手首を返すスイングが強いのか?
大体の選手がしっかり両手でフォローしろと言われたことあると思います。力が入らないから、速いボールに負けるからという理由が一般的ですよね。本当にそうなのでしょうか?疑ったことありますか?
youtubeなどで選手がロングティーなんかで遠くに飛ばす動画はたくさん世の中に出ていると思います。ただただ遠くに飛ばすスイングをしている時はほとんどの選手が片手フォローじゃないでしょうか。
僕は仮説を立ててみました。
選手は本能的に分かっているんじゃないかなと。両手でフォローするより片手フォローの方がボールが飛ぶということを。
そこで僕は指導の際に「形はどうでもいいから遠くに飛ばしてみて」と言うとほとんどの選手が片手フォローで、「スイング形をしっかり意識してみて」と言うとほとんどの選手が両手フォローをすることが分かったんです。
ということは両手でフォローしようが片手でフォローしようがスイングの強さ(速さ)には関係ないということになるのではないだろうか。
科学的にどうなのか全く検証できませんし検証したとしても数字が変わるのか分かりません。
僕が考えた結果としてはスイングが減速しないかどうかより両手フォローした場合は打球が良い角度で上がりにくい、気持ちよく振り抜けないという方が大きいのではないかということです。
ということは
両手でしっかり手首を返して強く叩くという意識が邪魔することがあるということではないか、それが振り抜けない原因ではないかと考えるようになりました。
手首を返す意識によるデメリット
小学生、中学生、大学生、実業団ソフトボール選手(男女)、社会人野球選手、草野球選手と様々な選手を指導してきた中で実感したこと。
それは手首をしっかり返して強く叩く意識が強くなるとインパクト前に捏ねてしまいバット(芯)が軌道がズレてしまうこととドアスイングになりがちということです。
多分、意識的にこのことを指導したことがない人には違いを見抜くことが難しいのではないかと思います。
僕は練習の時は片手フォローで打つことをおすすめします。捏ねないスイングが習得できたら両手フォローも練習します。
片手フォローは怒られる??
片手スイングは絶対に捏ねない
片手フォロースイングで気を付けて欲しいことはインパクト後に手を離した時にバットを握っているボトムハンドの手の甲を上に向けたままスイングすることです。
多分最初は難しいのでおもちゃのカラーバットなどで練習することをおすすめします。
手の甲が空を向いていると捏ねる動作は絶対にできません。
やろうと思ってもできないと思います。
片手スイングは本当に力が入らないのか?
これ、絶対突っ込まれますよね。でも大丈夫。インパクトでは両手ですから。
片手になるのはインパクト後です。無意識でそうなると思います。
世界の「王」こと王貞治さんのホームランシーンをyoutubeで観て下さい。ほとんどが片手フォローです。力が入ってない訳がないし仮に適度に力が抜けていてあれだけホームランを量産したのではあれば・・・そうあるべきでしょ?
まとめ
今すぐ片手フォロースイングの練習をしましょう!
捏ねないスイングが身に付いたら両手フォローの練習をしよう!
気になる人は僕にツイッターからDMしましょう!
では
【軸足に残すな】
今回も非常識?な感じでいきたいと思います。
僕の経験を基に書いています。
実際に打てなくなったバッターが奇跡の生還を果たした「意識」や「動き」を記載していきます。いわば僕で実験済みです。
ただ、誰もがカチッと当てはまるわけではないし絶対に正解ではないので皆さんの打つコツのきっかけのひとつになれば良いと思います。
いやいや、お前プロに入れたわけでもない、社会人野球にも行けなかったないか!と思う人が沢山おられるのではないかと…
はい!その通りです!
じゃプロ野球選手が教えたらその人は必ずプロに入れますか?っていう屁理屈はこの辺で。
この言葉も絶対に言われたことあると思います。
『軸足で回れ』『軸足を動かすな』
疑いましょう!
結論から言うと別に軸足を強く意識しなくて良い、と思います。何故ならその意識が強すぎると回転が弱く(少なく)なる可能性があるからです。
絶対に軸足への意識は持たない方が良いというわけでなくその意識よりもむしろ正しいスイング軌道でしっかり投手側へ移動して打つ『練習』を多くする方が良いと考えます。
まずはしっかり回転してボールを飛ばすイメージを持った方が良い。
しっかり軸足に乗せてからしっかり前足に体重をぶつけて回転していく。もちろん正しい軌道で。この練習が不足している選手が多すぎじゃないかと思うんです。軸足でしっかりという固定概念が強くまたスイング後にフラつかないことが力感があるように感じてしまうからだと推測します。
「試合と練習では別」という前提があるわけですが、大半の選手がインパクトの際の軸足はほぼつま先だけしか地面に触れていないと思いますし、浮いている選手もいるのではないでしょうか。
軸足重心でという意識を持つ時は身体が突っ込んで腕がズレてバットが出てこない時だけにしましょう!
「腕がズレる」については以前の記事を見てもらえれば分かってもらえると思います。
では
【捨てる勇気】
最近はミニマリストという言葉をよく耳にします。
かく言う僕もゆるいミニマリストを目指してよりシンプルに(持ち物は最小限)生きていこうと決心しました。僕はアパレルメーカーに勤務しているので基本的にファッションが好きだし生活用品も色々買いたいタイプです。
例えばファッションが好きだから色々な服を持っているとします。気分によってその日その日で色々なコーディネートを楽しみたいですよね?ファッションが好きな人ならそれが普通です。
ちょっと考え方を変えてみます。その色々悩む時間は楽しいけど選ぶ選択肢がひとつだけだったら悩む時間を他の時間に充てられませんか?
僕はそう言った時間を出来るだけ省きたい、そんなことに悩む時間が勿体ないと感じてプチミニマリストとしてスタートしました。
少し強引な結びつけ方(笑)ですけどバッティングも同じだと思っています。
打てるところをしっかり打つ練習を誰にも負けないくらい反復する。それだけです。
インハイはこうやって打ってとかアウトローはこうやって打ってとか…
そんな余計なことしなくていいんです。ややこしいことを考えるからややこしいスイングばかり練習してしまうんだと思います。
しっかり打てるコースを認識し、しっかり打てる練習をする。
実にシンプルですよね。
皆さんもバッティングミニマリストを目指しましょう!
【1番簡単な打つコツ】
この記事は一番最初に書くべきだったかもしれません。
何だか胡散臭い感じを与えてしまいますけど、誰もが分かっているのに誰もが一番忘れがちになることです。
それは
『打てる球だけを待つ』
これだけです。フンッっていう鼻で笑われそうですがめちゃ大切なことです。長くやればやるほど、レベルが上がれば上がるほど忘れがちなことです。
良いピッチャーはそんな甘い球投げてこないから、決め球を打ち崩さないと、などなど皆んな難しく考えすぎなんですよ。
プロ野球のエースクラスが最高の中の最高の投球をして完全試合やノーヒットノーランを達成するのではないですか?
そんな試合でも失投はあると思いますよ。
そりゃ良いピッチャーは失投だとしても中々打てるわけじゃないと思います。だとしたら打てなくて当然、甘い球だけに集中する!という割り切りが必要だと思うわけです。
その甘い球をアジャストする為に毎日毎日正しいスイングで練習する。これに尽きます。
ちょっと立ち止まって考えてみて下さい。
意外と難しいコースや難しい球を意識してしまっていて自分の打てるところがどこなのか本当に理解していますか?
改めて自ら認識してほしいと思います。そしてその打てるボールに集中して打席に立ってみて下さい!
では